
第26話 三陽商会AIによる店舗での顧客行動の見える化は業績回復の起爆剤となるのか
ブログ苦戦している小売業が復活するために必要なことは、一体何なのでしょうか。
とりわけ、アパレル企業は、業績不振と言われて久しいのですが、その原因をファストファッションやネット通販のせいにしがちですが、根本的な問題を解決できないできたことが不振を長引かせている原因なのではないかと思っています。
三陽商会は、2018年10月30日に、ディープラーニングを活用した AI の社会実装事業を展開する株式会社ABEJAと、AI を活用した新たな顧客体験の実現、および小売流通業界におけるテクノロジー活用の推進に向け業務提携をし、
画像解析によるリアル店舗での顧客行動の見える化やオムニチャネル化の推進、顧客購買体験価値の向上を促進すべく、テクノロジーを活用した構造改革を目論んでいるとのことです。
まず、画像解析によって、スタッフが見落としている顧客行動の見える化ができるということはとても有益なことです。
顧客がどの商品の前で足を止めたのか、どう回遊したのかが分かることで商品陳列の見直し策が明確になります。
ただし、それだけではなく、購買率を上げるための接客・販売行動をどうすればいいのかを見つけ出していくことも、業績を大幅に上げていくためにはとても重要なことだと思っています。
実際問題、顧客が店舗で購買意欲を感じたとしても、購入を決断しなければ、商品は売れないのです。
その顧客の意思決定をサポートすることが、店舗スタッフの重要な役割なのです。
AIが顧客の意思決定をサポートする日も遠くはないのかもしれませんが、このスタッフの対応力・接客力・販売力が乏しければ顧客は満足しない。満足しなければ購買にはつながらないという根本的な課題を、絶対に見過ごしてはならないのではないでしょうか。